姿のイカを、お腹を出したり軟骨を抜いたりクチバシをとったり、しますね。
あたいは得意なんだが、亡母が全然ダメだった。
目がイヤだと言うのです。
まな板からギロリと睨んでくるようなイカが気持ち悪い、と言い、姿のイカを使うときはいつもあたいが処理したわ。
何を作るためにやったか、たぶん亡養父の好きやった、イカ里かイカ大根か、やろな。
亡母は煮物嫌い、亡養父は煮物好き、よう騒ぎ起こしてました。
食事内容なんかで騒ぎ立てんなよ。と思っていたが、コレはどこでもかなり喧嘩ネタになるようですな。
いま、あたいも彼のためにレシピに頭をしぼるわけだし?そんなもんなんやねぇ。
で、イカの話。
あたいは、イカの目など怖いとは感じないので、つい面白くて、イカの処理後のまな板に、目だけ!残して、そのまま置いといたった。
数分後だったかな、亡母が台所へゆき。
「いやーっ、何やのん!」
わはははははは!!!
この通り、あたいは大笑いして台所へ戻ると。
んもー!と、亡母は笑いながら、まな板を指差していた。
何をするんや、と言う亡母と二人で笑いながら、イカ目玉は始末してしまったもんだ。
実にアホらしい母子の日常のひとコマだが、楽しかった。
亡母は、怖いときゃめちゃめちゃに怖いし、面白可笑しいときゃ他には代わりがいなかった。
よく似てるんです。あたいは、亡母に。そうとしか思えん。
今さらいて欲しいとは思わんが、笑いのツボが似てたからこそ、たまに。
このネタを言いたいためだけに、もう一度話したいと思うことがある。
ママなら絶対笑う、確信があるとき、その時、それだけの為に、いまいないのが残念です。(笑)
これは追記。
亡母でないが。
昔の客が、ぬらりひょん。あれに、よう似ておった。(笑)
ところが、それに気付いたときに、瞬間のすれ違いのように、亡うなってしまわって。
あーっ、くそ、言えんかったやないか!
あんたは、ぬらりひょんにそっくりやった、って!!!
ただただ、それだけのために、あの方の逝かはったことを残念がる自分は非常にいけない人物だと思います。